2016年7月23日に鳥取県立博物館にてアートディレクター/ファッションデザイナーの津村耕佑(Kosuke Tsumura)氏による「フラワーパズルワークショップ-つなげて、飾って、お気に入り!」が開催されました。運営スタッフとしてワークショップをお手伝いしてきましたので同日の様子をお伝えします。
《スペシャルワークショップ》「フラワーパズルワークショップ-つなげて、飾って、お気に入り!」
■日時:7月23日(土) 14:00~16:00
■場所:鳥取県立博物館
■講師:津村耕佑氏
■津村耕佑氏のPUZZLE WAREプロジェクト
2016年7月より津村耕佑氏はご自身のホームページ上でクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与した自らがデザインしたPUZZLE WARE(パズルウエアー)のパターンデータを公開しました。
PUZZLE WAREのパターンデータを公開することで、創造する楽しさや喜びをみなさんと共有したいという考え方にもとづいたプロジェクトです。
公開されたパーターンデータにはクリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示−非営利−改変禁止 4.0 国際 ライセンス」が付与されていて、どなたでもこのデータをダウンロードして型紙として利用し創作することが可能です。拡大または縮小してご利用いただいくことも可能です。
制作したPUZZLE WARE作品の写真を送ると津村氏のホームページにアップするなどして紹介され、また今後はPUZZLE WAREの異なるデータを順次、公開されていきます。
詳細はこちらのページをご参照ください。
■ワークショップ開始、津村氏の登場
ワークショップには、赤ちゃん連れのご家族やお子さんと親御さん、大人の方など20組総勢38名の方にご参加いただきました。ご参加者は募集開始後、2日で定員に達したそうです。鳥取県立博物館では「毎週土曜日はアートの日!」として年間50本のアートイベント、ワークショップやギャラリートーク、アートシアターなどを開催されています。
はじめに博物館の方からごあいさつと津村氏のご紹介があり、続いて津村氏がご自身の経歴や活動についてお話しをされました。FINAL HOMEについては実際に商品をお見せしながらコンセプトや特徴を説明されました。
そしてフラワーパズルワークショップについてご説明されました。フラワーパズルは接着剤や針や糸といったものは使わずに、パズルを組み合わせて制作します。接着剤などで固めてしまわないので、組んだパズルをはずして組みかえて、また別のものに作りかえることができます。
今回は塩化ビニール素材やフェルト、不織布でPUZZLE WAREのフラワーパズルを切り抜いたものをご用意してお配りしました。ご参加のみなさんにはフラワーパズルで装飾したいもの、バッグや帽子、オブジェなどをそれぞれにご持参いただきました。
■みなさん、制作に集中
説明が終わって、近代美術展示室の床にシートを広げて制作のスタートです。白いフェルトや不織布のフラワーパズルには色を塗ったり絵を書いたり、フラワーパズルのあいだに造花を挟み込んだり、みなさん思い思いに装飾していらっしゃいました。
親御さんと一緒に制作をしていくお子さん、
津村氏が制作する様子をじっと見つめるお子さん、
ご兄弟で仲良く制作をしていくお子さん、
フラワーパズルを立体的につなげていく方法やオブジェにフラワーパズルをくくる方法を津村氏に相談する方、
このワークショップのためにかごを編んだり、おばあさまと一緒に手作りしたバッグを持参されたお子さんもいらっしゃいました。
みなさん2時間かけてそれぞれの制作作業に取り組みました。
■作品の完成。津村氏の監修で会場に展示
完成した作品をお預かりしてご参加いただいたみなさんは解散となり、その後、津村氏のディレクションで近代美術展示室に作品を配置していきました。津村氏が一つ一つの作品を観察しながら展示台を選び、天井から作品を吊り下げたり、様々な角度から会場を見渡しながらレイアウトしていきました。
このワークショップで制作された作品は2016年8月28日まで鳥取県立博物館 近代美術展示室 「いとをかし―かたちのふしぎと出会う場処」にて展示されています。
ワークショップにご参加いただいたみなさま、開催にご協力いただきました鳥取県立博物館の関係者のみなさまありがとうございました。