「第12回 あさってのファッションとウェブの勉強会」を2/17(水)に開催しました。
前回に続いて「2016年 気になるファッションとテクノロジー」というテーマをかかげて、はじめに私が最近気になっているニュースとしてファッションショーのあり方、時期の再検討についてお話ししました。
NYファッションウィークが消費者重視に変わる?スケジュール再検討
現在NYファッション・ウィークは2月の秋冬コレクションと9月の春夏コレクションの年2回の開催。CFDAはこのスケジュールに対して「店舗に商品が陳列される半年前にコレクションを発表することは消費者の関心を薄れさせ、低価格ブランドがデザインを模倣するのに十分な時間を与えてしまう」と主張しており、コレクション発表と同時にアイテムを購入できる消費者重視のモデルに組み立て直すことも視野に今回、BCGに調査を依頼したという。
http://www.fashionsnap.com/news/2015-12-17/nyfw-open-to-public/
これまでファッション業界では商品発売の半年前にショーやプレゼンテーションなどを開催して新作を発表、そして関係者向けの展示受注会を開催して卸先様からのオーダーと取りまとめて商品の生産に入るというスケジュールが主流でした。
ところが近年、SNSの台頭など情報発信環境が変化し、ショーが行われるやいなや、世界中にその情報が伝播するような時代となりマーケットが変化してきました。
ショーの映像や画像を見て、「いいな!」「欲しいな!」と思った商品を半年もお待たせすることなくその高揚感をキープしたままにお客様にお買い求めいただける仕組みが構築されていくようです。
この動きが世界的に広まっていくのか、大手ブランドに限った話しになるのか、どのような影響が出てくるのか関心があります。
ショーとして広く発表するのは店頭展開直前に変更されるものの、その一方で商品の生産を鑑みると、関係者向け展示受注会は従来と同じようなスケジュールで行われていくのかなとも思います。東洋経済オンラインに参考になる記事があったので転載します。
バーバリー大胆「新商法」の大きすぎる波紋 半年前倒しのコレクションを廃止へ
http://toyokeizai.net/articles/-/105213?display=b
今回の勉強会に参加してくださった他の業界でお仕事なさっている方から
「そもそもどうして半年前に発表してきたのですか?」
「洋服を買うときにみなさんSNSを参考にしているのですか?」
という質問をいただいて、話題は広がっていきました。
総務省の「情報通信白書」や「消費動向調査」のデータも参考にしながら市場の変化を追ってみました。
今回も洋服やアクセサリーに携わる方々をはじめ、メディアやITに携わる方などにご参加いただいて広い視野で情報交換が行われました。この勉強会直前に1週間ほどニューヨークへ出張されていた方に最新情報をシェアしていただくなどもしました。
懇親会までみなさんご参加いただきありがとうございました!
次回、「第13回 あさってのファッションとウェブの勉強会」は3月16日(水)19時30分から開催予定です。
みなさまぜひご参加ください。