【レポート】第64回 あさってのファッションとウェブの勉強会

明るいお話しや、ワクワクするようなお話に出会うことが、最近はちょっと少ないです。仕事や暮らしのなかで、自分の心も誰かの心も動かせたらすてきだなと思います。連休前夜に開催した7月の「あさってのファッションとウェブの勉強会」は、「最近、感動していますか?」というテーマで情報交換しました。

参加者のみなさんには、勉強会の開催前にアンケートで心を揺さぶられたことやものを伺って、アンケート結果を共有しました。本、映画、ドラマ、動画、サービス、ことば、出来事など、幅広いジャンルの回答がありましたが、「これはどんなところが良かったですか?」ですとか、「それ、私も見ました!」といった会話で会が進んでいきました。

著名な本や映画やドラマなどは、共通して見ていて、「そう!そう!」とわかりあえて盛り上がりました。
ビデオ会議システムや動画配信サービスを利用したセミナーや動画で良かったものや、おすすめのものも話題になりました。またオンライン会議システムを使って自分がプレゼンをするときに、相手に資料を見せるのにおすすめのアプリ、「mmhmm」(ンーフー)を教えてもらいました。

7月に百貨店でポップアップイベントに出店した作家さんからは、9年前にアクセサリーを購入されたお客様が再来店してくださって感激したお話しがありました。この作家さんは、ご購入のお客様には、いつでも無料で修理を承っているそうです。長い間ファンでいてくださるお客様が多い理由は、商品の魅力だけではないことが想像できます。

参加者が最近読んだ本の話題から広がって、「D2C」(Direct to Consumer)についての意見交換をしました。「D2C」は、製造者が消費者と直接、取引を行うビジネスを指すマーケティング用語ですが、アパレルやファッション業界関連のメディアや会話を見聞きしていると、「D2C」の解釈が人それぞれで、あいまいに感じるという声がありました。例えば、ハンドメイド作家が自ら消費者に商品を販売することを「D2C」と表現するのは、本来の意味とは違うのでは?といったことです。
新しいキーワードや流行りの言葉で既存事業をタグ付けすることで、新鮮味を出す手法もあるとは思いますが、言葉に踊らされずに本質を強化していきたいものです。

アウトドアでパエリアバレンシアーナを作っている様子を、作り方の説明やナレーションなどもなく、定点カメラで延々と撮影された動画がじわじわくると参加者の共感を得られました。ベーコンを焼く様子や、ニューヨークのビルの一室から見える外の様子を定点カメラで撮影された動画も同様です。パエリアから「食」の話題へ繋がって参加者全員で盛り上がりました!

今回はじめて知ったコンテンツを調べたり見てみようと思います。誰かが感激したり、感動したものやことの話しはやっぱり良いものですね!