【レポート】WORK & STUDYを開催しました


2018年2月17日(土)、18日(日)に、「生き方を考える90分」と題して、普段関わることのない様々な「職」の話を聞くイベント「WORK & STUDY(ワークアンドスタディ)」を開催しました。
弊社では、The makeshift studioEDING:POSTとともに、多職種の連携を推進する「WORK & FOS(ワークアンドフォス)」を主宰しています。2017年7月に開いた展示会、「WORK & FOS」での出会いがきっかっけで、今回の講師の依頼やSHIBUYA TSUTAYAとの共同開催へと発展させることができました。

自分らしい仕事や暮らしとの向き合い方を考えること、仕事への取り組みからヒントを得ること、来場者が講師や主催者ともコミュニケーションをはかり、つながりを生み、お互いの可能性を高め合うことを目的として、2日間で4つのプログラムを実施しました。

ファッションスタイリスト南拓子氏、LOOP Magazine編集長住吉暢彦氏、FPVシネマトグラフファー北川哲一郎氏、フォトグラファー鳥居洋介氏の4名が講師となって、90分ずつの講演を行いました。
それぞれのキャリアや今に至るまでのターニングポイントをグラフにして、現在を100%と仮定して、ご自身が考えるこれまでの人生のアップダウンを、悔しかったこと、失敗したこと、そこから学んだことを交えながら、お話ししていただきました。リアルな体験を元にした、飾らない生の言葉は参加者の心に響いたようです。現在、取り組んでいること、これから取り組みたいことの話もあって、講師の方々のさらなる可能性やチャレンジ精神を垣間見れた気がします。

CASE 1: 2018年2月17日(土) 10:30~12:00
人の輝きをサポートする仕事 / ファッションスタイリスト

標本:南 拓子
ファッション誌、広告、プロップススタイリング、アーティストのスタイリング及び衣装製作を手がける。
https://sekikominami.themedia.jp/

現在は東京や金沢のファッションの専門学校などでも教えている南さんの学生のみなさんが、プログラムのなかで卒業終了制作展で行う三菱電気の家電とのコラボレーションファッションショーのプレゼンをしてくださり、SHIBUYA TSUTAYA館内でフライヤーの配布も行いました。

CASE 2: 2018年2月17日(土) 13:00~14:30
文字で繋がりを作る仕事 / 雑誌編集長

標本:住吉 暢彦
ファッション誌をはじめ、ストリートカルチャー、アウトドア、ミリタリー、クルマ雑誌など数多くの雑誌などのメディアを手がける(た)編集者であり仕掛け人。ことストリートカルチャーに関する造詣が深く、その気さくな性格も手伝って世界中に幅広い人脈、友好関係を持つ。

LOOP Magazine
世界中のストリートから生まれる濃厚なバイシクルカルチャーを凝縮したLOOP Magazine。ライダーが独自に作り上げる自分自身の価値観の提案や、自転車や自転車のあるライフスタイルの楽しさや奥深さを発信し続ける。日本にとどまらず、世界のリアルアンダーグラウンドシーンから絶大な人気を誇るストリートカルチャーマガジン。
http://www.loopmagazine.jp/

WORK & STUDYとあわせて、SHIBUYA TSUTAYA 7FにLOOP Magazine編集の自転車好きのためのポップアップストアも開設しました。コラボレーションのサイクルキャップも販売しました。

CASE 3: 2018年2月18日(日) 10:30~12:00
時代が求めるビジョンを映像化する仕事 / FPV シネマトグラファー

標本:北川 哲一郎
スクエアエニックス社 ファイナルファンタジー(FF)シリーズ8~15のCG映像制作に関わる傍ら、2013年よりドローンの空撮を開始。
ドローンの自作を経て、2016年にはFPV(ゴーグルを使用した目視外)マイクロドローン制作と飛行を開始。その可能性を求め独立。
FPVドローンレースへの出場を経験したのち、フリースタイル空撮に重点を置き、自作のドローンレース機を用いたFPVシネマトグラファーとして海外でのFPV空撮ツアーを開始したニュータイプのドローン操縦士。
Mr.ChildrenのPV用空撮やTokyo girls collectionなど大型イベントでの屋内空撮〜ドローンスクールジャパン東京ベイエリア校の非常勤として産業用ドローンの操縦を教えつつマイクロドローンの授業開発、機体開発やレースの総合演出等も行う。

会場内でマイクロドローンを飛ばすデモンストレーションからスタートしました。空撮やエンターテイメントをはじめ物流や調査の分野でもドローン活用の可能性の大きさを感じるお話しでした。

CASE 4: 2018年2月18日(日) 13:00~14:30
被写体の色を引き出す仕事 / フォトグラファー

標本:鳥居 洋介
1979年、愛知生まれ。東京在住。国内外問わず数多くのアーティストのポートレート撮影を中心に幅広い媒体で活動。2016年、ロンドンを拠点に活動する日本人4人組サイケデリックロックバンド「BO NINGEN」のUKでの日常生活やツアーに密着しまとめあげた写真集「BO」を発表。
https://www.yosuketorii.com/

会場に写真作品を展示した中でのプログラムとなりました。仕事に対する考え方、作品作りへの取り組みのお話しなどしてくださいました。

プログラムは、参加者への問いかけや質疑応答の場面を意識して構成しました。学生をはじめ、職種や国籍、年齢も様々な多くの方が参加し、一人一人がどういうスキルをお持ちか、現状はどういう職種か、その上でどんなことができそうか、講師とともに考えてもらい、刺激的なひと時を過ごしました。プログラム終了後も会場の時間が許す限り、参加者、講師、主催者のコミュニケーションは続きました。学生の参加者からは、親など近しい人以外の仕事の話を聞く機会がないから参考になったといった感想をいただき、仕事をしている参加者からは、ご本人から話しを聞いて、直にコミュニケーションを取れて、一方的なトークイベントとは違い、学びだけではない新しいつながりも持ち帰ることができるというお声もいただきました。

イベントの最後には、SHIBUYA TSUTAYA館長の清水さんから、ご挨拶とこれから館として取り組みたいことのお話をいただきました。

WORK & FOSでは今後もテーマや場所を変えながら、こういった企画を継続していく予定です。

WORK & FOSのメンバー。左からEDING:POST加藤さん、私、The makeshift studio工藤さん。